「喘息」という病名を知っている方は多いと思いますが、喘息について正しく理解できていますでしょうか?
 2016年12月に一般社団法人日本生活習慣病予防協会によって発表された内容(http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2016/009260.php)によると、日本においては喘息患者は800万人を超えていると言われているそうです。日本の人口は約1億3000万人くらいですから、約6%の方が喘息にかかってらっしゃるという事です。これは15人くらいの集団がいればその中に必ず1人はいらっしゃる計算になります。
 喘息にかかるとつらいです。ほぼ一日中咳との戦いで、それが連日にわたっていつまで続くのか?という不安との戦いにもなります。

 喘息は「ここなご生活」にとって「大敵」です。
 正しい知識を持ったうえで喘息に対処(ならないように、再発しないように、重症化しないように)し、元気で楽しい人生を送ることができるように一緒に頑張っていきましょう!
 今回の記事では喘息だけにクローズアップせず、別記事でも紹介している「上咽頭炎」との関係性についても触れ、現代の医学でスタンダードとなっている「専門分野だけの治療」から「他の身体との関係をみた治療」について紹介していきたいと思います。

1.本記事の内容とわかっていただけること

  • 喘息にかかるキッカケや症状などについてわかる
  • 木を見て森を見ずが良くない理由がわかる
  • 受け身から攻めへ!喘息をコントロールするためのキッカケがわかる
  • 2.記事の根拠
     執筆:ちゃぬまるです。
     幼少のころから鼻炎アレルギーがあり、小学校の帰り道には耳鼻咽喉科に通って鼻水とりやネブライザーを受けていました。
     二十歳の頃に病院(呼吸器内科)で「咳喘息」でしょうと診断され、その後慢性化したのちに「気管支喘息」と診断されました。
     三十代半ばにはとあるキッカケから「上咽頭炎」の事を知り、地元県内で専門的に診てもらえる病院を訪ねた結果自分も「上咽頭炎」にかかっていることが判明。その後の治療で上咽頭炎に関する症状が大幅に改善されたことをはじめ、風邪を引くことが少なくなり、喘息にもなりにくい体になったなと自覚しています。
     上咽頭炎を知ったキッカケは、ある一冊の本で、その本は主に上咽頭炎について書かれたものですが、喘息との関係性も示唆されており
    上咽頭炎を治療することが、果ては喘息の治療にも一役買っているのだなと身をもって体験できた次第です。
     今回の記事を見て、喘息や上咽頭炎のことを正しく知っていただき、まずはみなさん自身が喘息や上咽頭炎にかからないように予防していただき、更には身近にいらっしゃるご家族や周りの方々に広めていただき、喘息や上咽頭炎にかかってつらい日々を過ごすことの無いよう、拡散していただけると幸いです。

     病気はつらいです。
     病気と言っても症状の程度様々ですが、元気が一番です。元気であれば色々楽しいことができますし、何より当サイトの主旨である「ここなご生活」のベースともなります。

     健康で楽しい生活ができるよう、一緒に勉強していきましょう!

    【1】喘息について理解しましょう!

    咳をする赤ちゃん

    1.喘息とは!?

     喘息は慢性の気道炎症です。
     タバコや工場などの煙、自動車の排気ガス、汚い空気などが原因となってアレルギー反応が起こり、気管支が収縮したり気道粘膜が荒れて剥がれたり、腫れたりすることによって呼吸困難や息切れ、咳や痰などの症状がでる病気です。顕著なのは、咳です。
     喘息について調べると、朝方に咳が出やすいとか、夜眠ろうとしたら咳が出やすいとかありますが、私の場合はお構いなしに日中でも咳が続きましたし、仕事柄電話対応や取引相手と会話で商談することになるので、つらかったですね。でも取引相手の中には喘息をもってらっしゃる方が何人かいたので、その方とは「喘息トーク」で商談前に盛り上がったり、出張先で一緒になったときに食事の席で「喘息トーク」をしたりと身をもって体験されている方と共有化できるありがたさが身に沁みました。

     話が逸れましたが、喘息症状は程度が様々であり、重症の場合は入院を伴うこともありますし場合によっては死に至る場合もある恐ろしい病気なんです。ガンとか白血病とか心臓病とかの病名に比べると、「喘息!?ああ、咳が続くんでしょ?咳が続くってつらいよね。ふ~ん」くらいで軽くみられることが多いことがつらいです。

     喘息は、色々な種類があるのですが主に「突発タイプ」「慢性タイプ」のステージに分かれます。
     突発の時期は「咳喘息」と呼ばれることもあり、一見すると風邪の咳と似ています。しかし、風邪の場合は長くて1~2週間で完治することに対し、咳喘息の場合はその後も咳がおさまりません。また、風邪の際に処方される「咳止め」は全くもって効果ありません。あくまで「止め」であり、治療しているわけではないからです。喘息の際の治療薬は後述しますが、その治療薬をもって症状がおさまります。
     咳喘息のステージから慢性化したものが「気管支喘息」です。この頃になると医者による胸の診断の際、ぜーぜーという喘鳴が聞こえるのが特徴です。逆に咳喘息のときは喘鳴が無いことが多いのが特徴です。

     ちゃぬまるは、二十歳のころに「咳喘息」と診断されましたが、ちゃんと治療薬を続けなかったうえに生活における悪習を正さなかったので、その後に「気管支喘息」に移行してしまいました。大学まで往復50kmの道のりをバイク(200cc程度の自動二輪)で排気ガスが充満する町中を通って毎日通っており、平日の夜や休日は地元のスーパーマーケットでアルバイトをし、週末の夜は友人宅に行って朝方まで遊んだりと、体に無理をすることが多かったので、喘息になって当然だったのかもしれません。

    2.喘息は他人にうつすの?うつらないの?

     「喘息は人にうつるのか!?」について勉強していきましょう。
     結論から先に申し上げると基本的には喘息自体はうつりません。
     なぜかと言いますと、喘息は前述のとおり気道粘膜の炎症や気管支が収縮した結果として、体外に出ている「咳」や「痰」であり、風邪症状の場合のウイルスや細菌を含めた「咳」や「痰」ではないからです。

     ただ、咳喘息だといっても、体内には微量でもウイルスや細菌がいる場合があって、それによる「咳」や「痰」が出ている場合もあるので喘息症状による「咳」や「痰」では人にうつすことは無いが、時同じくしてかかっていると思われる風邪による「咳」や「痰」で人にうつす可能性はある!が正解かと思います。

     喘息にかかったことがある方であれば、同じく喘息患者が咳をしている場合は認知できていますが、喘息経験者でない場合は「咳をしているのになぜマスクしないの!?」と不快に思われる方が大半ですので、咳が出ている以上はマスクするほうが良いでしょうね。

    3.喘息の治療方法は?予防方法は?

     喘息の治療薬としては、飲み薬や吸入薬、貼り薬や病院での注射などがあります。また、症状によっては発作治療薬長期管理薬の二種類に分別されます。
     発作が起きてつらいときは主に発作治療薬が使われ、症状が出ないように長期的にコントロールしていく際に使われるのが長期管理薬です。薬にはステロイド剤が使われますが、長期管理薬として利用される薬は喘息が起きている気管支にだけ直接届けるように作られた薬のため、通常の飲み薬のように胃で吸収して血液に乗って運ばれる間に全身にステロイドが回って恐ろしいというようなことはありません。

     これは喘息患者でもあった(ある?)ちゃぬまる自身が身をもって体験をしているので、過度に心配される必要はありません。(個人差はありますので、そこはご理解ください)

     喘息患者としては吸入薬を必ずといってよいほど処方されますが、吸入薬は様々なメーカーから販売されており、自分に合う合わないがあると思います。
     フルタイドやフルティフォーム、パルミコートを処方されましたが、ちゃぬまるはパルミコートが一番合っていました。
     医者によってメインで処方する吸入薬に差があるので、もし使用して効果が無い場合や吸入し難いなどの難点がある場合は遠慮せずにほかの吸入薬を依頼するようにしてください。

    【2】「木を見て森をみる治療」とは!?

    森の中の女の子

    1.上咽頭炎と喘息との関係性について

     当記事のメインとなりますが、喘息については日本呼吸器学会の気管支喘息のページや病院が開設しているサイト、個人が開設しているサイトなどで色々紹介されているのですが意外と上咽頭炎との関係性について述べているサイトはちゃぬまる自身は少なく感じました。
     医者にかかった際にたずねた場合もハッキリとした回答を得られることが無く、「それは別途耳鼻咽喉科に行って聞いてみてください」ということがほとんどで、逆に耳鼻咽喉科にかかった際に喘息との関係性を尋ねると「関係はあるかもしれないが、専門外なので具体的には申し上げられない」と、とにかく「専門外なので!」とある意味逃げられることが多いと感じました。

     でも、よく考えていただきたいのは、体は喘息症状が起こる気管支も上咽頭炎が起こる上咽頭も自分の体として「つながっている一つ」なんです。

     上咽頭炎との関係性ですが、私が読んだ本である医学博士堀田修氏の「病気が治る鼻うがい健康法」にも記載されていますが、“アレルギー疾患を発症しやすい人は喘息を生じやすい”とあります。別記事『自律神経を乱す上咽頭炎という病気について知るべき3つのこと』でも紹介しているとおり、慢性上咽頭炎があると上咽頭においてリンパ球の臨戦態勢の程度が高いことは述べてきました。上咽頭が炎症していると少しの刺激によってアレルギー反応のスイッチが入ってしまい、喘息症状が出やすくなるということです。
     当記事の冒頭でも書いているとおり、喘息のキッカケはアレルギー反応だということですから正にその通りというわけです。アレルギー物質が体に入ってくるということ自体も問題ですが、それに敏感に反応してしまうという二つの側面によって喘息を引き起こすわけです。
     これは何も喘息だけに限らず、アレルギー反応として有名な「花粉症」「アトピー」なども同じ考え方で説明することができます。ちなみにちゃぬまるは当記事等でも何度も紹介しているとおり、鼻炎や喘息経験者なんですが、毎年春先になるとくしゃみやかゆみなどを連発する花粉症持ちでもあります。

    自律神経を乱す上咽頭炎という病気について知るべき3つのこと

    2.医学が専門特化する事による弊害(木を見て森を見ず)

     先ほど述べたとおり、現代の医学は専門特化が顕著です。町中の医院はもちろんのこと、専門化が顕著なのが大病院です。
     症状がずばりと的中している場合は良いのですが、大抵体の不調は特定の部位だけでなく色々な部位にまたがっているので、医者側から専門外なので他部門に回すという事も多いです。また、喘息や上咽頭炎はガンとか白血病とか心臓病に比べると、一般的には大病ではないと思われていることもあり、大病院であっても重症ではない限り、部門横断型で診断してもらえることが稀で、真因を医者側に掴んでもらえることが少ないため、本質にたどり着くことがなく延々と効きもしない薬や治療を受け続けるか、自分にあう病院を探して回るか、あきらめて人生を送るかのどれかになることがほとんどです。

     それは一度しか無い人生において、大変もったいないことです。

     まずは、当記事を読んでいただいて、「もしかして私も!?」と思われた方は、喘息症状ならば呼吸器内科へ、上咽頭炎症状ならば上咽頭炎を本格的に診てくださる病院をたずねてください。そのうえで次の項目でも述べますが、患者自身が勉強して『体一つ』として捉えてセルフコントロールを考えていきましょう。

    3.患者自身が勉強しよう

     前述してきましたが、体はつながっているので部分だけで考えることは本来ナンセンスです。可能であればプロである医者に部門横断型で診察していただきたいです。しかしおそらく余程の重病ではない限り無理なので、自分である程度知識を持っておきましょう。それは『木を見て森を見る』治療や体調管理につながると思います。

     病気になる原因は色々ありますが、たいていは体のどこかに必ず「元凶」となる部位があって、そこから飛び火して他の部位に病気を発生させているという事も多々あります。この元凶を根治させる考え方が『病巣管理』という考え方で、『木を見て森を見る治療』につながっていきます。

     みなさん自身で振り返っていただきたいのですが、『風邪』や『インフルエンザ』を例にすると、そのウイルスなどが自分の体に入っている来る部位はどこですか?
     たいていは鼻か口です。
     鼻が詰まっている人は口呼吸していることが多いので、その場合経口感染がメインとなりますが、呼吸は鼻から吸って口から出すというように鼻から空気と一緒にウイルスや細菌を取り込んでしまうことが多いです。

     では、鼻から吸った空気が最初にぶつかるところはどこですか?
     上咽頭ですね。ここにぶつかった後、中咽頭や下咽頭を経て気管やのどを通って胃の方に流れていくわけです。上咽頭にウイルスなどがまったく触れずに気管やのどに行ってしまうということは確率から考えても到底無理です。

     上咽頭にウイルス等が触れるとどうなりますか?
     体が臨戦態勢になりますね。

     臨戦態勢の上咽頭にアレルギー物質が触れるとどうなりますか?
     そうです。アレルギー反応が起こります。そうなると前述のとおり喘息などを引き起こすようにもなりますね。

     ほら!つながっているでしょう?

     喘息の治療は気管支などに発症した喘息症状を改善させますが、元凶となっている上咽頭炎には何ら影響を及ぼしません。そうすると、喘息の治療でいったんは喘息症状が改善されたとしても、元を正していないので再発しやすい状態のままと言えるわけです。
     対処療法だけでなく、元も一緒に正さないとダメです!

    【3】喘息と「おさらば」!?

    改善のきざし

    1.予防しよう!

     当記事で紹介してきたように、上咽頭炎にならないようにすることが喘息にならないようにする第一歩だとちゃぬまるは思います。
     上咽頭は別記事でも紹介しているようにダメージを受けやすい部位であり、体の免疫機能を司る部位でもあるので、上咽頭炎のキッカケとなる要因を作らないようにしたり、遠ざけたりする必要があります。

     上咽頭がダメージを受ける要因としては、タバコや排気ガスなどの汚い空気が上咽頭に触れ続ける、睡眠中にいびきをかき上咽頭が乾燥気味になる、睡眠不足である、ストレスが過度にたまる環境に常にさらされている、ちょっとした事で起こりやすくイライラしやすい性格であるなどです。
     よって、タバコを吸わないことは元より人がタバコを吸っている場所に近づかない、睡眠時はマスクをして眠る、6~7時間は睡眠をとる、ストレスが溜まってくる前に適宜ストレス発散をする、イライラしやすい性格であるならば自覚するようにしておおらかになるようにトレーニングをする(俯瞰力が最適)ことを心掛けると良いでしょう。

    2.セルフコントロールする方法

     マスクをしたり、タバコのある環境に近づかないようにしたり、適宜ストレス発散をしても、上咽頭は外部環境に触れやすい部位なので完全防備とはいきません。
     ですので、予防策と併せて注意していただきたいのが『うがい』です。
     口から水やうがい用薬液を含んで中咽頭や下咽頭をうがいするのではなく、鼻からうがい用薬液や生理食塩水などを入れてうがいする鼻うがいです。上咽頭に付着した花粉やホコリ、ウイルスなどを洗い流すことができます。
     上咽頭に付着した異物を除去することができれば、上咽頭炎になることを防ぐことができたり、症状を低減させることができます。

    インフルエンザやカゼは鼻うがいで予防しよう!痛くないですよ!

    3.病院をたずねるならば

     診察をうけるために病院に行くことを決心した場合、呼吸器内科等で喘息の治療だけを行なうのではなく、耳鼻咽喉科等で上咽頭炎の治療も並行して行なうことを『ここなごタイムズ』管理者ちゃぬまるとしては推奨します。

     当記事を最初から読んでいただいた方はご理解いただけたと思いますが、上咽頭炎が喘息発症の要因のカギとなっている場合があるからです。
     ちゃぬまるは喘息の症状が比較的軽いので、耳鼻咽喉科で上咽頭炎の治療をやるのと並行し、喘息症状の自覚がある場合は耳鼻咽喉科で喘息の治療薬も処方してもらうようにしています。

    4.まとめ

  • 喘息は慢性の気道炎症です。
  • アレルギー反応によって気管支が影響を受け、呼吸困難や息切れ、咳や痰などの症状がでる病気です。
  • 喘息症状自体は人にうつりませんが、同時に風邪を引いている場合もあるのでマスクはしたほうが良いです。
  • 上咽頭炎にかかっている人が、喘息症状が出る可能性があります。
  • 病巣管理の考え方をもって、元凶を撲滅したり改善したりしていくことが重要。
  • 上咽頭を予防したりセルフコントロールして上咽頭炎にならないように注意する
  • セルフコントロールである程度の風邪や上咽頭炎を防ぐことができます。
  • 喘息の治療だけではなく、『上咽頭炎』の治療も並行して行なう事。
  •  今回の記事で触れた『喘息』と『アレルギー』および『上咽頭炎』の関係性については下記の書籍から参考にさせていただいてます。非常に分かりやすくなるほどということが多いですので、気になる方は読んでみることをお勧めします!

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