日本全体の給料の額がなぜ上がっていかないのか考えたことはありますか?
 ここなご生活だけでなく、人は経済的に最低限の生活を送ろうにもお金が必要です。一般的なサラリーマンであれば給料がもっとたくさんあったら!と思うことでしょう。
 日本には『バブル』と呼ばれた右肩上がりに給料が上がっていく時代を過ごされた方もいらっしゃれば、ちゃぬまるのように社会人になる時点から給料の上り幅が少ないことを経験している方など、色々あると思います。
 給料が上がらない理由としては、その方の評価が会社目標に伴っていないということもありますが、大概は我々日本に住んでいる人々が経験している経済の仕組みの影響が大きいと思います。
 今回は給料がなかなか上がらない理由を『資本主義経済』という大きな枠組を踏まえて説明していきたいと思います。
1.本記事の内容とわかっていただけること

  • 給料の決まり方がわかる
  • 景気対策と給料の相関性が分かる
  • 収入拡大させる方法を間違えない考え方
  • 2.記事の根拠
     執筆:ちゃぬまるです。
     ちゃぬまるは氷河期世代の人間です。社会人としてデビューする時点では既にバブルの余韻は全く無く、経費縮小やなかなか増えない給料など耐える事ばかりで、この給料で所帯を持って養うということはできるのだろうかと不安にかられていました。
     なぜ給料はもっと増えないのだろうか、就職先を間違えたかと思っていましたが、今回の記事で紹介する内容を知ってから納得できたことを覚えています。

     今回の記事の中で解決策までは見出すことができませんでしたが、まずは知識を蓄えていただけたらと思います。

    【1】給料とは!?

    おかね

    1.給料とは何か

     『サラリーマンが時間の束縛と搾取から逃れる3つのこと』の記事でも触れましたが、給料は労働力に対して支払われる対価です。世界中にいるサラリーマン(労働者)は「労働力」という商品を売っていることと同じだと認識してください。

    サラリーマンが時間の束縛と搾取から逃れる3つのこと

     会社などから労働力という価値があるとみなされているわけです。サラリーマンは会社のために時間と体力と精神力を使って働きます。その対価として給料が支払われます。

     労働力の価値と言いましたが、これは商品と同じように価値というキーワードで考えることができます。
     私たちサラリーマンの給料も商品と同じように価値の多寡で決まってきます。

    2.給料の構造について

     サラリーマンは人ですから、疲れ果ててしまっては働くことができません。人が働くには、その仕事をするための体力と知力(知識や経験)が必要です。ですから、サラリーマンとして働いてもらうためにエネルギーを満タンにしてもらうために給料が支払われているのです。

     食費、住宅費、衣服代、娯楽費、知識習得費、交通費これらはすべてエネルギーを満タンにして会社に働きにきてもらうためのコストの積み上げです。それによって給料は決まっています。人は食事をしないといけませんし、安らぐための家が必要ですし、服を着ますし、息抜きをするでしょう。もっと会社に貢献するために知識を習得する費用がかかりますし、会社の往復交通費が必要です。
     これらはすべて必要経費というわけです。
     ただ必要経費だからといっていくらでも貰えるわけではなく、社会平均的にこれくらいだろうという額になります。

     今のあなたにとってエネルギーを満タンにして知識を新たに習得して明日から再び会社に働きに来てもらうためには、このくらいの額で良いと決められた額が給料の量だと思ってください。多めにもらえるわけではなく、少ないわけでもありません。あくまで社会平均的です

    3.職業や仕事内容によっての給料の差(介護士と医者の違いなど)

     医者や看護師の給料が高いというイメージはみなさん持っていらっしゃると思います。
     ※実際にちゃぬまるの幼馴染が看護師になっていますが、ちゃぬまるの給料の軽く2倍くらいは貰っているようです。。。
     なぜ医者などの給料は高いのか?
     医者だから!という単純な答えではなく、医者になるために必要なスキルを習得する労力が大きい職業は労働力の価値が高くなります。
     難しいことや大変な事を長い月日をかけて習得しなければ、その職業に就けないとなると貴重なわけです。つまり価値が高くなるわけです。

     逆に介護士の給料が低いということで社会問題になっていますが、同じように仕事としては大変なのに、介護士は低い給料なのか?
     それは、介護士になるための知識や習得事項が医者ほど大変ではなく、医者になるための準備よりも少ない年月で就くことができます。この差が給料として反映されているのです。

    【2】景気対策と給料の相関性

    グラフ

    1.資本主義社会における給料の宿命

     給料は労働力の価値によって決まっているとお伝えしてきました。
     給料のベースとなる基本給が増えるのはなぜだと思いますか?頑張ったから?上司に認められたから?

     答えはあなたの必要経費の額が上がったからです。
     会社に入って長年働いてくると色々と知識をつけてばりばりと働けるようになってきます。上から細かい指示が無くても臨機応変に仕事ができたり、部下を育成したり色々できるようになることが増えてくると思います。
     ですので、明日から再び働いてもらうためにエネルギーを満タンにするには、今までの給料の額面では足らないということになり給料があがるのです。

     給料が単純に上がったのではなく、必要経費が上昇したからそれを補填するために給料を上げた!という表現の方が正しいかと思います。

     それとよく言われるのが「これだけ今まで以上に頑張ったのに、給料が思うように増えないのはなぜ?会社はちゃんと見てくれていないのか?」という言葉です。
     ちゃぬまるも同じように思っていました。実は、これを使用価値と言いますが使用価値は会社に雇い続けてもらうための条件であり、給料を上げる要因ではないのです。

     これについては後日詳しく取り上げようと思います。。

    2.『不況』は悪ではなく、必要である!?

     多くの企業は増収拡大を目指します。それが資本主義社会における企業の目的かもしれません。
     本当を言うと、増収ではなく増益です。収入がいくら増えても支出が多ければ手元に残る利益は少ないですから利益の拡大を狙うのが
    企業の一般的な考え方です。

     資本主義経済においては、より多くの利益を得ようと企業が努力を重ねた結果によって利益率が下がったり、国民が買うことができる以上の商品が生産されます。すると商品は売れ残り、その企業の業績は悪化していきます。この状態が世の中の色々なところで起き始めると倒産する企業も出始め、それは連鎖的に引き起こされることになっていきます。これが不況です。

     ただし不況は資本主義経済において末期や悪いことばかりを意味するのではなく、新たな出発点や経済の生まれ変わり、果てはそのあとの経済社会が発展していくことにつながるとも言えます。

     不況の有名なところでいえば、1929年に起きた世界恐慌、1970年代のオイルショック、日本で言えば1990年代初めころのバブル崩壊、2008年のリーマンショックなどでしょうか。
     この不況のときにすべての企業がつぶれたかというとそうではなく、強い企業や質の良い企業、消費者に愛された企業は生き残っています。それに対し、生産性の悪い、適当にやっていた企業は倒産していきました。これは何を意味しているかというと、一種の「選別」です。

     好景気のときは需要が大きく、生産性が悪くて適当にやっている企業の商品やサービスでも売れていきますが、不況になると需要が一気に減りますので、本当に必要なものしか目を向けられなくなります。

     つまり、不況によって企業は選別されて淘汰されるということです。

     リーマンショック以降、日経平均株価をみると分かるように上がり下がりはあったとはいえ、数年単位でみていくと株価が上昇しているわけですから不況から脱出し、経済が持ち直していると言えるのではないでしょうか。日本に存在している企業だけでも大企業中小企業含めてたくさんあり、ちゃぬまるが社会人となった氷河期時代に比べると雇用における需給も逆転して、サラリーマンにとっては雇ってもらえるチャンスが増えていると言えます。

     しかし、実際には数年働いてもなかなか給料が増えない、雇用条件が改善しないと世間的には言われています。よくニュースで「日本のGDPが上昇しているが、賃金がそれに伴って増えていない。」という言葉を耳にしますが、それについては次の項目で勉強していきましょう

    3.過度な景気対策の末に何があるのか

     先ほどの項目で、資本主義社会においては不況が発生するが悪い側面だけでなく、新たな始まりや社会にとって必要な企業だけが選別されて残る良い側面があるということをお伝えしてきました。
     ただ、不況に陥るとどうしても給料が減ったり、職を失ったりと悪い面が先に自分たちに降りかかってくるので、できることならば不況を避けたいと思ってもおかしくないでしょう。

     日本政府は景気対策として年間数兆円レベルの税金を投入し、景気を下支えしてきました。先ほど申し上げたように不況になると失業率が上がって国民の生活が苦しくなるからです。
     ただし、大きな時の流れで考えた場合はどうでしょうか?

     好景気~不況~再出発~景気上昇~好景気となる循環を無理やり止めるわけです。不況のところで本来社会にとって不要なはずの企業が倒産せずに生き残るわけです。不要な企業というのは非効率であったり生産性が悪かったり、適当なことをやっている企業だったりします。

     そういった社会全体から見たら「無駄」と思われる企業に対して国民の体制な税金が注入されて、いわば無理やり不況にならないようにつなぎとめているもしくは延命させているだけとも言える状態を続けているのです。

     延命路線である景気対策を過度に行なってしまうと、社会全体のレベルが低下していき、消費者の購買力が下がっていきます。すると各企業はもっと自助努力をしなければならないと必死になり、各企業が雇用しているサラリーマンへ払う給料を増やす余裕があるはずがありません。
     サラリーマンは消費者でもあるわけですが、なかなか給料が増えない状況を考えるようになり、必要最低限のものしか商品を買わなくなっていきます。すると、経済が停滞してしまうので景気対策として再び税金を投入。。。負のスパイラルですね。

     日本全体がなかなか給料が増えないなどと何となく思っているもどかしい状況は、単に一企業が内部留保して給料に回してくれないからという理由よりは資本主義社会の仕組みにおける、本来必要な不況という流れを意図的にせき止めてしまった反動ということになります。

     日本もそうですが他の国でも延命路線的な景気対策を取るところはあるので、この先劇的に経済が回復するとは思えません。国や資本主義社会という大きな枠組に、一企業や一個人が何とかできるレベルでは無いということです。

     次の項目からは、これまで述べてきたことに対して、一個人が何をすれば、各個人や各家庭の必要経費以上に収入を増やすことができるかを一緒に勉強していきましょう。

    【3】収入拡大させる方法を間違えないためには?

    子供たちの笑顔

    1.残業で収入アップさせるという概念

     ちゃんとしたという表現もおかしいのですが、定時間外つまり残業に対しては基本給に対してより多くの給料が支払われるようにルール化されています。一時間当たりの給料で計算すると、定時間内の労働よりも多くの給料をプラスアルファで貰えるわけです。
     現時点で勤めている職場において残業をすれば良いだけですから、収入をすぐに増やす方法としては手っ取り早いと言えます。
     製造業であれば夜勤もあるでしょう。夜勤は残業よりもさらに多くの給料をもらえたりするので、夜勤が多い月の給料は無い月に比べて1.5~2倍くらいに増えるという人もちゃぬまるは見てきました。
     ちゃぬまるも夜勤を1、2週間やったことがあるのですが、確かに一時的な夜勤だけでも給料が増えたので、その説は正しいと言えます。

     ただ、残業や夜勤をすると体も精神もしんどいですよね?夕方5時や6時に終われる定時間以降も遅くまで残業すると、楽なわけないですし、帰宅してから何かをしようという気もおきません。小さな子供がいらっしゃる家庭では、帰宅してから子供と交流する時間さえ無いということもあるでしょう。
     これが夜勤となると、ただしんどいというだけでなく昼夜逆転となるわけですから一種の時差ボケが生じますし、本来夜中に体の疲れや精神的ダメージを修復して整えるはずのタイミングに仕事をしているわけですから、休めるわけがありません。
     心と体は密接で、特に心肺や消化排泄機能は自律神経に左右されるにも関わらず、その自律神経を整えるどころか乱してしまうと、体のあちらこちらに不調を起こしてもおかしくありません。

    2.必要経費を減らして利益額を増やす考え方をもつ

     給料の構造の説明の項目で、給料は必要経費を軸に社会平均的の計算を元に決まるということを説明しました。
     簡単で楽な仕事であれば、それなりの給料しかもらえませんし就くのが大変で実際に仕事をしても大変でかつたくさんの労働時間が必要という職業であれば給料をたくさんもらえたりします。それは明日から再び元気に働いてもらうように必要経費としてこのくらい必要だろうと社会平均的に思われているからです。

     これは、社会平均的なわけですから、例えばこれだけ給料をもらわなくても元気に働ける(体力気力精神力が元に回復する)という人であれば、給料を余らせることができますし、逆にこの給料では割りに合わないと思う人だっているわけです。
     前者の余らせることができる人であれば、その余った分を元手に預貯金や投資などで資産を増やしていくことができます。
     もし収入(利益)を増やしたいと本気で思っているならば、自分の体力気力精神力の回復スピードに見合った、身の丈に合った仕事に就くべきです。

     ちゃぬまる自身が若い頃に失敗した経験談を一つ取り上げるとするならば、20代前半の転職の事についてが良い例になると思います。転職前に就いていた仕事は内容に対して給料の額が割に合わないなあと思っていました。
     そこで給料アップを目指して転職活動を始め、見事転職先を決めることができました。業界は伏せますが東証一部上場の東京に本社がある昔からある大手企業です。
     年収は転職前と比べて100万円近くアップしましたが、日々の体力気力精神力の擦り減り度合いは凄まじく、給料をこれだけ貰ったとしても割に合わないと思いました。給料は確かに多いのですが、余りにも日々の仕事がしんどいので、給料をもう少し減らしても良いから楽な日々を送りたいと思った程です。

     給料はあくまで収入であってイコール利益という訳ではありません。必要経費である支出を収入から差し引いて残ったものが各個人の利益です。単純に給料を増やせば各個人や各家庭の利益が増えるというわけではなく、収入である給料と必要経費のバランスを考えてから就職先を考えるようにしましょう。

    3.収入源を増やす

     ちゃぬまるが一番考えている方法です。
     サラリーマンの世界だけで生きてきた人や、その世界しか知らない人にとっては収入源を増やすとしても、休日にアルバイトやパートをするとか、家庭を持っているサラリーマンであれば配偶者にも共働きをしてもらうとかに行きつくと思います。
     それも確かに良い方法かもしれませんが、例えば小さなお子さんがいらっしゃる家庭で共働きをするとなると結構な労力が必要になりますし、まだまだ世話のかかる子供を相手するために職場と自宅と幼稚園や学校などを行ったり来たりと大変です。この記事を書いている時点では、ちゃぬまる家は妻は未だ外に働きに出ていませんが、いずれは働きにでると考えていますので大変になることを覚悟しています。

     話が逸れましたが、ちゃぬまるがここで言いたい収入源を増やす方法は「4つの財布を持つ」という考えです。サラリーマンが時間の束縛と搾取から逃れる3つのことでも少し触れましたが、この4つの財布を持つという考え方が、各個人各家庭の利益をもっと増やすための突破口になるようです。この考え方は富裕層が実践している考えのようです。

    サラリーマンが時間の束縛と搾取から逃れる3つのこと

     4つの財布を持つというのは、読んで字のごとく4つ財布を持つという訳ではなく、複数種類の収入源を持ちなさいということです。
     複数種類の収入源を持つということはリスクマネジメントにつながります。この世の中は絶対ということはありません。例えば大企業に勤めて給料を得ていたとしましょう。給料以外に収入源は無いと仮定します。もし勤め先が倒産した場合収入源を失うことになりますので、その際には無収入となってしまいます。逆に他に収入源があった場合は別の収入源から収入を引き続き得ることができるので、生活が困窮することが無いというわけです。

     複数の収入源を持つ方法としては、ちゃぬまるが考えているのは、「株式投資」「不動産投資」「事業収入」「FXなどの雑収入」です。
     このうち株式投資と事業収入については2018年時点ですでに動きを開始しております。未だ収入といえるような形にはなっていませんが、行動を起こさないと何も始まりませんから今は準備段階としてコツコツとトライアンドエラーを重ねている状況です。

     本業という言葉を使うのはちゃぬまるとしてはあまり好きではありませんが、世間一般的に使う本業としてサラリーマンとしての仕事がありますが、それと同時進行で他の収入源を得る動きをしているので、なかなか大変です。どれも義務教育の過程や高校および大学で本格的に教わる機会が無いものばかりなので今になって勉強しているものばかりです。

     これら収入源を持つ動きについての詳細は別機会にどういった動きをしているのかを紹介させていただこうと思います。

     ちゃぬまるのイメージとしては、これら4つの収入源を得たタイミングで現在の勤め先をリタイアして、本当に自分のしたい人生「ここなご生活」を送ろうと考えています。

     今回の記事で触れた『資本主義社会』と『労働者の立場や給料の仕組み』および『企業が産み出す利益の正体』については下記の書籍から参考にさせていただいてます。非常に分かりやすくなるほどということが多いですので、気になる方は読んでみることをお勧めします!

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