かわいらしい曲を聞くと心が穏やかになりませんか?
 気分を高揚させたいときは激しい曲調を選んだり、悲しいことがあってしんみりしたいときは暗く悲しい曲調を選んだりします。
 逆に、落ち着きたいなあとか、和みたいというときは緩やかだったりかわいらしい曲調が良いのではないでしょうか。
 今回は『かわいらしくて自律神経の乱れを落ち着かせるに丁度よいポール・マッカートニーの曲』をお届けします。
1.本記事の内容とわかっていただけること

  • かわいらしい曲を聞くと気分が和む理由
  • ポールが可愛らしく歌えるのはなぜか
  • ポールの曲で和んでいただける曲とは?
  • 2.記事の根拠
     執筆:ちゃぬまるです。
     以前の記事『心が和む三拍子の曲。ビートルズにあったヒーリング曲5選』でビートルズについて紹介しましたが、その中でポールの歌声がメンバーの中で一番好きだと書きましたが、そのポールについて特集させていただきました。
     ビートルズ時代にも美しくて可愛らしい曲を作って歌っていますが、今回はあえてビートルズ解散後ソロ時代に発表された曲から選びました。
     ビートルズ時代はほかのメンバーと色々と調整しながらバンドとして盛り立てながら作詞作曲もするという大変さがあったと思いますが、
    解散後はポールにとって肩の荷が下りたのか良い意味で好きなように曲を作られているので、ポール色が前面に出てさらに好きです。

     今回はポールの可愛らしく歌っている曲でここなごになっていただければと思います。

    【1】可愛らしい曲調と落ち着く関係性について

    ポール

    1.自律神経についておさらい

     自律神経はその名の通り自分で思い通りに命令することのできない神経系統です。

     この神経によって、心臓を動かしたり、呼吸をしたり、胃腸などを動かして食べたり飲んだりした物から栄養だけを吸収してカスとなったものを便として体外へ排出する機能を司ったりしています。
     この神経が乱れることを『自律神経の乱れ』と呼びますが、便通の乱れ(下痢や便秘)、不眠、動機や息切れなど様々な体調不良を引き起こすこととなります。
     『元気があれば何でもできる』というフレーズは有名ではありますが、本当にその通りだなと思います。
     『元気があれば何でもできる』ですが、風邪をひいて熱が出ていたり、腹痛や頭痛がある中でショッピングに行こう!とか、旅行に行こう!とか思うでしょうか?私は無理です。元気な状態でこそ、あれをしよう!これをしよう!と色々なことをイメージできますしポジティブな気分になれます。

    2.戦闘態勢と非戦闘態勢

     題名を見て物騒だなと思われた方へはごめんなさい。最初に謝っておきますが物騒な話ではなく自律神経のことについて『戦闘態勢と非戦闘態勢』という風に例えると分かりやすいかなと思っただけです。
     人間は太古の昔、稲作や農業などの文化が無かったころは生きるために動物などを狩りして暮らしていた時代がありました。獲物を求めて移住しておりましたが狩場と自分や家族などの集団が休息を取ったりできる安住の場所は分けていました。
     ただ、現代のように囲いがあったり世界的なルールなどがあったわけではないですから、いつ敵や猛獣などに襲われるか分からない時代でもありました。その時代においても人間はほかの動物と同様、食べたり飲んだりしたものを体内に吸収して不要なものを排出する機能は備わっていましたし、疲れたら眠って休息をとる行為も同様にありました。
     休息を取っているときはなるべく敵や猛獣などに襲われない場所を選んでいたようなので、そこでつかの間の休息を得ていたのでしょう。食事を取ったり、排泄などもこのタイミングで行なっていたようです。このタイミングを非戦闘態勢(副交感神経が優位の状態)と呼ぶことにします。

     獲物を求めて狩りをしたり、逆に猛獣や敵などから襲われて反撃したり逃げたりしている状態を戦闘態勢(交感神経が優位の状態)と呼ぶことにします。
     戦闘態勢状態においては、自分たちが生きる糧となる食料として狩りをしなければならないので絶対に仕留めなければなりません。また襲われている最中では、生き残るために安全な場所まで逃げるか襲ってくる対象を排除しなければなりません。
     そんな時、あなたは「はぁ~気分が和む。食事をしよう!」とか「大便しよう!」とか思いますか!?
     とてもそんな気分にはなれないと思います。戦闘態勢下において食事をしたり排便したりする行為は敵である相手にとっては格好の餌食ですから、そのような行為に至ることは非常にまずいのです。よって本能的に戦闘態勢下においては食事をしたり排泄をしたいと思わないのです。
     これを現代に置き換えると、仕事が忙しくてイライラしたりの状態が長く続くと戦闘態勢状態が続いているため、消化と排泄という行為へ促すための副交感神経ではなく、交感神経が優位の状態から切り替えることができていないということです。

    3.女性のように柔らかい声を出せるポールの凄さ

     前述のように『戦闘態勢と非戦闘態勢』のことについてご理解いただけたと思いますが、非戦闘態勢にするには自分の立場が安全な場所にあればよいわけです。自分に危険が及ばないと思えば戦闘態勢になる必要がないからです。
     自分が安全か確認する方法として視覚と聴覚からの情報が主にあります。耳から入ってくる情報によっても戦闘態勢を解除できるかどうかを無意識に判断しているのです。

     猛獣などのうなり声や激しい音が耳から入ってきて「はぁ~気分が和む」となりますか!?…なりませんよね?

     そんな時かわいらしい曲調の音楽や声が耳から入ってくるとどうでしょうか。おそらく大半の方が気分が落ち着くと思います。
     可愛い代表として「赤ちゃん(ここでは人間の赤ちゃんと例とします)」がありますが、赤ちゃんによって自分が命を狙われたりするでしょうか?
     そんなことはありえませんよね?
     つまり、「かわいい=赤ちゃん=自分に命の危険性が無い=気分が落ち着く」という式です。

     ですので、可愛らしい曲調の音楽を聞くと気分が和んだりするのです。

     で、ポールマッカートニーのことですが、彼は広範囲の音程の歌声を出すことができました。(過去形にしたのは近年:2018年は加齢によって音の領域が狭くなってきているからです)
     また、ある曲ではロックバンドに相応しい太くて激しい声質で歌ったかと思うと、違う曲では女性のようにやわらかでかわいらしく高音領域まで発声したりと使い分けができる人です。
     ビートルズ時代にA Hard Days Nightという3枚目に発売したアルバムの8曲目にAny Time At Allという曲があります。これはジョンレノンがメインボーカルとして歌っている曲で、『Any Time At All』と三回繰り返す部分があるのですが二回目の音程が高くてジョンが声が出ないということで、ジョンではなくポールが歌っています。そして三回目は音程が低くなるので再びジョンが歌っています。これは実際に曲を聞いていただくと「なるほど!本当だ!」と分かっていただけるかと思います。

    【2】ポールマッカートニーの可愛らしい曲3選

    ポール肖像

    1.Calico Skies / カリコ・スカイ

     1992年9月3日、イギリス サセックス州にて収録
    ジョージマーティンとの共同プロデュース
    アルバム『Flaming Pie』の6曲目に収録されています

     元々の作詞作曲はアメリカ合衆国のロングアイランドに滞在中に行われました。
     その際は大型のハリケーン『ボブ』がロングアイランドを含めたアメリカ北東部を襲ったことで停電の影響もありエレキギターなどの電子機器が使えなかったため、アコースティックギターと膝を叩く音のみで演奏は行われています。

     曲はワルツで、ポール独特のフィンガーピッキングによるギターの演奏とポールによる優しいボーカルで成り立っています。
     優しいギターの音色から始まり、ポールの優しいボーカルで彩られ、最後は優しいギターの音色で締めくくるという、終始優しいメロディーの曲です。

    2.Little Willow / リトル・ウィロー

     1995年11月21日、イギリス サセックス州にて収録
    ジェフリンとの共同プロデュース
    アルバム『Flaming Pie』の11曲目に収録されています

     ポールが親しい友人の死を知って書いた曲です。
     自分の悲しみを歌という形で直接表現したいという気持ちだけでなく、亡くなった友人が残した子供たちの悲しみを少しでも癒すことができたらという願いを込めたそうです。

     アコースティックギターとピアノをメインにメロトロンで色合いを添えられています。
     音の動きは風で揺れ動くウィロー(柳)を思い浮かべさせてくれます。
     ポールとしては珍しく狭い音程の領域で作られています。終始穏やかに歌われており、優しく包まれるような感じを受けます。優しさに包まれて心が和む一曲です。

    3.English Tea / イングリッシュ・ティー

     アルバム『Chaos and Creation in the Backyard』の6曲目に収録されています

     ビートルズ時代のアルバム『REVOLVER』の10曲目に収録されている『For No One』という曲の雰囲気に似ている曲です。ピアノ演奏が前面に押し出されている曲で間奏部分でリコーダーの演奏が加わります。

     最初にストリングスで始まってピアノの音色が加わると同時にポールの優しい歌声が始まります。

     For No Oneはイギリスの荒野で薄曇りの空の下で聞いているイメージを私は思い描いているのですが、こちらのEnglish Teaはイギリスのマナーハウス(元 貴族の館)の庭園で明るい陽射しの下で聞いているイメージを持っています。

     歌詞には終始イギリスの庭園や紅茶、バラの花などイギリスにちなんだ事柄が紹介されていますが、優しいメロディーなので心が和む一曲になると思います。

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